安倍晋三首相の森友・加計問題で国会やメディアの前に引っ張り出された揚げ句、詰め腹を切らされたエリート官僚の3人の男たち。今、どんな心境なのだろう。まずは、森友問題の最中、セクハラで告発され、4月に辞任した福田淳一・前事務次官だ。
【写真】森友文書改ざん問題で渦中の人となった佐川前国税庁長官、
閑静な東京都目黒区の住宅街に「福田淳一」と達筆な字で書かれた表札が取り付けられた邸宅を構える。「連日マスコミが押し寄せていた」と、福田氏の家が建つ前から近所に住む女性は言う。
「黒塗りの車が毎日迎えに来ていて、どこかの偉い社長が住んでいると思っていました。マスコミの人が毎日来ていたので、報道を見ていたら、福田さんが住んでいることを知り、驚きました。人がごった返していた当時に比べ、最近はほとんど見かけなくなりました」
しかし、騒動は収まりつつある中でも、福田氏はいまだ警戒心を解かないようだ。
「犬の散歩をしている姿を前はよく見かけましたが、最近はめっきり。推測ですが、朝早い人通りが少ない時間帯に散歩しているのではないでしょうか」(近隣住民)
家のシャッターも閉まり、ひっそりと生活を送っているようだ。福田氏の先輩で元財務官僚はこう語る。
「関係者のあいだでは、福田さんは“気の毒”という空気が流れていますよ。貧乏くじを引いた」