

著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は怪談家・稲川淳二さんの「炭火焼肉 韓々」の「牛肉のユッケ」。
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早いもので夏恒例の怪談ナイトは26年目に突入しました。ツアースタッフや私の友人たちとよく食事をするのがこちらのお店です。
以前は焼き肉って、店によってそんなに味が変わるのかな?と思っていたんですけどね。ここの肉と出会って、その考えはくつがえりました。和牛を使っているのですが、丹精込めて育てた肉は質感が違う。店のオーナーの、とことんおいしいものを追求する姿勢が見えるんです。
なかでもこのユッケは最高ですよ。都内でも生肉提供の許可を取ってる店は貴重らしくて。やっぱり安心して食べられて、コレがうまいとなると言うことない。知り合いを連れていってもみんなに喜ばれます。あと、特選厚切りタンもおすすめ。こちらは食感がやわらかくて、口の中でとろけまくりです。
怪談は70歳からが本番だと思うんですよね。連日2時間ぶっ通しのライブは体力勝負ですが、ここの肉があれば心強い。おかげさまで、また今年も暑い夏を乗り切れそうです。
(取材・文=今中るみこ)
「炭火焼肉 韓々」東京都世田谷区駒沢3-18-2 3F/営業時間:11:30~14:30L.O. 17:00~22:00L.O./定休日:月(祝日の場合は翌火)
※週刊朝日 2018年8月10日号