■与野の大カヤ


さいたま市中央区鈴谷4‐1083‐1
推定樹齢/1000年 樹高/21.5m 幹周/7.28m

円錐形の樹形や先端まで力強さを感じる樹勢など、大事に育てられたことがよくわかります。ひときわ抜きんでたその姿は地域の象徴ともいえ、JR南与野駅から続く通りの名前も「かやの木通り」と言われています

■善福寺の逆さイチョウ
東京都港区元麻布1‐6‐21
伝承樹齢/750年 樹高/19m 幹周/10.4m

昭和20年の東京大空襲で、大部分が焼けたのですが、復活したたくましい木です。下方面に伸びる枝は気根と呼ばれるイチョウ独特のもので、樹勢が旺盛な木にしばしば見られる現象です。都心にありながらも生育条件に恵まれており、気根が多数垂れ下がる姿から逆さイチョウと呼ばれることもあります

■旧細川邸のシイ
東京都港区高輪1‐16‐25
推定樹齢/300年以上 樹高/10.8m 幹周/8.13m

かつて一帯にシイの森があり、その1本が残ったものと思われます。10年ほど前までフクロウのような鳥が棲んでいたと地元の人に聞きました。根の盛り上がりに注目してください。大地としっかりと会話をしているようです

(取材・文/本誌・鮎川哲也)

週刊朝日 2018年7月27日号

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