つまり、どんな故障状況であろうと、出場が決まった選手が辞退する場合、後半戦の最初の10試合は出場できない。

 球宴には「ファン投票により選出された選手は、投手を除き2試合とも9回終了までに必ず出場させなければならない。また、ファン投票で選出された投手およびファン投票以外で選出された選手は、2試合を通し必ず出場させなければならない」との規定がある。故障の有無にかかわらず、10試合のペナルティーを受けたくない場合は、無理やりでも出場する必要があるということだ。

 このコラムを執筆している時点でいえば、松坂は背中の痛みもあって6月8日のソフトバンク戦を最後に登板していない。球宴までの日数も少ないし、公式戦で満足に投げることなく、球宴にほぼぶっつけ登板になる可能性もある。青木は、6月30日の阪神戦の頭部死球を受け、7月5日に脳振盪特例措置を申請して登録を抹消された。こちらも球宴にはぶっつけに近い形になるだろう。

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