間々田佳子(ままだ・よしこ)さん/顔ヨガ講師。テレビ、雑誌、講演等で活躍中。最新刊は『ながら顔ヨガ』。白澤卓二医学博士との共著に『白澤卓二と間々田佳子の脳活顔ヨガで活性脳&若顔・小顔』がある。
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朝、出かける前に「顔ヨガ」!(撮影/IKKEN・浦川一憲)

「洗浄作用」や「保護作用」など様々な役割を持つ唾液。分泌量を減らさないようにすることは大事だが、その秘訣は?

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「唾液の分泌が少ないと、口の中が乾いてしゃべりにくいですよね。そしてその不快感から、だんだん人と話さなくなったり、笑顔も少なくなったり。顔を動かさないのが当たり前になってくると、顔の老化は一気に進みます。それを食い止めるためには、顔ヨガで舌を動かすことが一番です」

 と間々田佳子さん。

 顔ヨガとは、顔の表情筋を鍛え、ストレッチする“顔のヨガ”だ。その中から、舌を鍛える動きを、間々田さんに教えてもらった。

「舌を動かしてみると、びっくりするほど唾液が分泌されるのがわかると思います。舌も舌筋(ぜっきん)という筋肉でできています。舌筋は顔全体の筋肉と連動していますから、舌を鍛えるということは顔の表情筋全体を鍛えることにつながります。また顔を動かすことは、脳の老化防止にもつながっているんですよ」

■朝、出かける前に「顔ヨガ」!

1.「くちゃくちゃぱっ」のポーズ
(1)顔のすべてのパーツを中心に寄せてくちゃくちゃにしながら、口から息を「シューッ」と吐く。できるだけ長く吐くこと。
(2)最後のひと息で、「ぱっ」とストレッチするように顔を外に大きく広げる。額にシワを寄せないように。
(3)最後に力を抜いて脱力する。血行がよくなり顔がポカポカとあたたかくなっているのを感じて。

2.「あっかんべー」のポーズ
(1)目線を上にして、舌を思い切り下に長く「べー」と出しながら、口から息を「はぁ~っ」と吐き出す。
(2)目線はそのままで一度舌を戻し、鼻から息を吸ってから、舌を出して息を吐き出す。これを5回行う。

3.「おいしい顔」のポーズ
(1)舌先をとがらせて、小鼻をなめるようにきゅっと上げる。
(2)口角が下がらないように気をつけて、舌を反対側の口角に移動する。舌先も上に向けたまま、口の前を通るように移動させる。そして舌が反対の口角まできたら、舌先をきゅっととがらせて上に向ける。そのまま3往復行う。

4.「こめかみストレッチ」のポーズ
(1)右手の指をそろえ、左のこめかみに置き、目尻が上がり、ほうれい線が消えるようにしっかり上に引っ張る。
(2)ゆっくり頭を倒し、首筋をストレッチ。左肩が上がらないように。頭を倒したほうに舌を長く伸ばし、口から息を「はぁ~っ」と吐き出す。舌は出したまま、鼻から息を吸って口から吐く、を3回繰り返す。反対側も同様に行う。

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