作家の室井佑月氏は安倍政権とりまきの応援団を批判する。
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「柳瀬唯夫・元総理秘書官が総理官邸で愛媛県関係者と面会していたか確認することは困難だ」という答弁書が閣議決定された。
愛媛県側は柳瀬さんの名刺を持っていた。中村時広知事も国会で説明してもいいといっている。あとは、柳瀬さんがほんとのことをいえばいいだけ。隠してる記録文書を出せばいいだけ。与党側は、野党側が求める中村知事の国会招致も認めず、こう来ましたか!
「セクハラ罪はない」も閣議決定されたしな。「昭恵夫人は私人」もそうだ。バカみたい。
最後には、「安倍=国である」かな?
このコラムにも以前、書いたけど、安倍首相を批判すると「反日」だの「売国奴」だの騒ぐ安倍応援団は、すでにそう思っているでしょう。でもって、そのお取り巻きの考え方は、「米国>安倍>天皇陛下」。
だって、そうでしょ。この国にとって、米国がどんな不利益なことを押し付けてきても、安倍首相も安倍応援団も従うことが正しいと頑(かたく)なに信じ、「愛国」と叫ぶ安倍応援団は、天皇陛下をいじめる安倍政権に口を閉ざしたままだ。
どうしてそうなるのか? そのあたしの疑問に答えをくれる先生が現れた。
「AERA dot.」で5月18日配信された「政治学者・白井聡が語る<安倍政権の支持率が下がらない理由とその背景>」を読んで!
<政権の常軌を逸したひどさが日々刻々と証明されてきたにもかかわらず、支持率の動きは底堅い。これが示しているのは、自分たちの社会が破綻しているということからも、劣悪な支配が進んでいるということからも目を背けている人々が数多くいる、ということです>
そう白井先生は語る。現代は戦前のレジームの崩壊期を反復している時代(詳しくは先生の新刊『国体論 菊と星条旗』を読んでね)。
先生いわく、戦前の国体とは、天皇を家長とし、その子である臣民で構成された共同体。じゃ、今はどうかというと、敗戦後、米国が天皇に代わって頂点となった。だから、対米従属レジームの親分である安倍首相がデカい顔をしてる。