林:やっぱり東京にいたときは、毎日せわしなかったですか。
今井:仕事をしてる人が結婚して子どもも産んでるから、ずっとエンジンがかかりっぱなしという感じ。林さんもそうじゃなかったですか?
林:私も、まだこの年になってもかかりっぱなしですよ。
今井:そうですよね。一回エンジンをとめるって、東京にいたらできないんじゃないかな。でも、向こうではすべてのことを一回とめないとやりくりできないんですよ。
林:「あなたは生きてきた/秘めたる情熱を胸に抱き」とか、「夢を賭けて/静かに誇らしく/あなたはあなたのままでいい」とか、奥さんが夫に向かって言っている言葉のような気がします。
今井:そうですね。でも奥さまからご主人に対してだけじゃなくて、その逆もあると思います。今、女性だって戦ってますからね。これは彼に対しての私の気持ちであり、私に対しての彼の気持ちであり、ご主人に対しての林さんの気持ちだったり、どの人たちにとっても当てはまる歌なんだと思います。みんなが大切な人を思う気持ちかなと思いますね。
林:今回のこのアルバムで、コンサートもなさるんですか。
今井:はい。今回はちょっと多めに19本やります。もつかしら、という感じなんですけど(笑)。
林:東京はどこで?
今井:国際フォーラムで。
林:すごいじゃないですか。地方も行くんですよね。
今井:いつも行ってるところに加えて、近年行ってなかったところや初めてのところにも、足を延ばそうと思ってます。
林:お嬢さんも一緒に?
今井:学校がありますから。
林:ママのコンサート、見たことないんですか。
今井:ありますよ。日本にいるときは、必ず見に来てくれます。彼女の長い休みのときに一緒に日本に帰ってきて私は仕事をします。今回も一緒に来てたんですけど、学校が始まるから、先に帰りました。このあと布袋が東京に来て、私は逆にロンドンに戻ります。そして来月の半ばに私がまた来ます。だから2カ月彼と会えないんです。