高橋礼華(右)と奥原希望(左)(撮影/写真部・加藤夏子)
高橋礼華(右)と奥原希望(左)(撮影/写真部・加藤夏子)
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山口茜(右)と松友美佐紀(左)(撮影/写真部・加藤夏子)
山口茜(右)と松友美佐紀(左)(撮影/写真部・加藤夏子)

 リオ五輪バドミントン女子ダブルスで、日本人として初めて金に輝いたタカマツこと高橋礼華(28)・松友美佐紀(26)、同じくシングルスで初のメダリストとなった奥原希望(23)、昨年のスーパーシリーズファイナルで優勝した山口茜(20)。4人が一堂に揃い、思いのたけを明かした。

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 高橋はリオ後、ペア解消や引退なども考えたという。タカマツペアとして東京を目指すことを決意したのは昨年12月。その後「平昌での羽生(結弦)君を見て、感動して泣きました。自分も羽生君と同じで2連覇を目指せます。松友と組む以上、目標は東京での金しかない」。

 松友も「(高橋)先輩ともう一度金メダルを取りたい。二人でやるしかないと覚悟を決めました」と応じる。

 156.8cmの体で常に全力でコートを走るプレーが仇(あだ)となり故障で苦しんだ奥原は「全部全力では息切れします。紙に『適度』と書いて実家に貼りました」。髪を40cm切り、「新しい私」をアピールしていた。

 リオ後に急成長したのが山口。4月には日本男女シングルス史上初の世界ランク1位に。現在は2位に下がったが、「戦術、相手への対応、臨機応変の部分はもっと進化していける」と1位奪還を誓う。

 4人は、5月20日から始まる国・地域別対抗戦・ユーバー杯に出場。優勝して五輪へのはずみとしたい。(取材・文/本誌・菊地武顕)

週刊朝日 2018年5月25日号