■抜け感を生かす


窓が大きくて抜け感があるため、狭さを感じさせない物件。家具の大きさや配置に工夫を凝らし、広々とした雰囲気を大切にしている

■ヴィンテージ家具を配置
ほとんどの家具は以前から持っていたものを活用。キッチンカウンターの下には北欧ヴィンテージのチェストを配置。左手の白い飾り棚は友人に譲ってもらった医療用のもの

■器を見せる収納
ものは減らしたが、大好きな古い器は少しずつ集めている。眺めていたい器は飾り棚に置くことで見せる収納に

【3】バルコニーを第二のリビングに
マンション/1LDK・35平方メートル/賃貸/1人暮らし
スーパーフード&ライフスタイルクリエーターの大山吟さんの住まいは、自宅兼アトリエ。東京都港区で、東京タワーや某国大使館の庭園の緑が見える場所にある。部屋がコンパクトな分、バルコニーの活用を思いついた。屋外ならではの気になるホコリは掃除すればいいと切り替えた。「外の風景を見ていると、リラックスできます。朝焼けを見るのも気持ちよくて。最近は東京もいいなと思えてきて、この部屋がますます好きになっています」(大山さん)

■リラックスできる空間づくり
明るく見通しのいい空間。旅が好きで、旅先で買った雑貨をインテリアに生かしている。いろんな国の古いものや新しいものをミックスさせるのが大山さん流

■バルコニーもリビング
汚れるのが前提なので、椅子はリーズナブルなものをセレクト。マットやクッションははっ水スプレーで保護したところ、あまり汚れないことを発見

■モダンな雰囲気の和ダンス
和ダンスがアクセントになっているベッドルーム。足がついた台を組み合わせたタンスはアンティークなのにモダンな雰囲気

≪コンパクトだからこそのいいこと5つ≫
(1)住みたいエリアに住める
今回紹介している人たちは都市部に在住。住みたい場所を優先して、広さの優先順位を下げるのも賢い選択肢の一つ。

(2)お金の不安が少なくなる
家賃や住宅ローンなどの住居費は必須の固定費。コンパクトな家ならば、同じ条件の広い家より住居費を低く抑えることができる。

(3)掃除が楽&時短になる
コンパクトな住まいだからこそ、掃除をする場所も必然的に狭くなり、時間も短くなるはず。多忙ななかでも手軽に掃除できるため、清潔感も保てる。

(4)家の隅々まで目が届く
スペースが狭いと、必要なものを選択し、不要なものを減らすことになる。そのため、どこに何があるか、家の隅々まで把握できるというメリットが。

(5)家族との距離が近くなる
コンパクトな暮らしでは、何を優先させるか、何を買うかなどを家族とよく話し合う機会が増える。その積み重ねによって家族の親密さが増すかも?

(文/大橋史子[ペンギン企画室] 構成/吉川明子)

週刊朝日 2018年5月18日号

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