長らく戦線離脱していた、プロゴルファーの丸山茂樹氏が、試合に復帰するという。心境を語る。
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小平智(28)が、3月25日付の世界ランキングで46位となり、50位以内の選手に与えられるマスターズ・トーナメント(4月5~8日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC)の出場権をゲットしました。
昨年末の時点で50位以内なら、そこで出場権は得られたんですが、小平サイドに勘違いがありました。出るべき試合に出ず、51位に終わってたんです。でも、よく耐えて頑張りましたよ。一番気が気じゃなかったのは、奥さんの古閑美保ちゃん(35)じゃないですか? もちろん同行するそうです。お互い忙しくて新婚旅行も行ってないから、これがその代わりってことみたいです。ゴルファー同士のカップルならではで、いいじゃないですか。
マスターズに初めて出るとなると、どうしてもいっぱい練習ラウンドしたくなって、それでクタクタになっちゃう人もいます。だから小平には、いつも通りのルーティンでやってほしいな。めちゃくちゃ楽しんできてほしいです。誤解を恐れずに言えば、自分勝手に楽しんできてくれたら。「いままで支えてくれたみなさんのためにも頑張ろう」なんて、思わなくていいです。あの舞台に行ける人はそうそういないんだから、隅から隅まで満喫してほしいです。
僕が1998年に初めて出たときの思い出は、広大な景色です。車でマグノリアレーンという道を通ってクラブハウスに到着。クラブハウスを抜けると、1番、9番、10番、18番ホールがドカーンと見渡せるんです。もうね、牧場かと思いましたよ。ハハハ。感動しました。
9回出たんですけど、6回が予選落ち。最高は2002年の14位です。プレー面では苦い思い出しかなくて、初めての経験をいっぱいしました。最初の年は日没になったり天気が悪かったりでね。2ラウンドで3パットを12回もたたくという、自分のワースト記録をつくっちゃいました。