人気グループ「嵐」の相葉雅紀が「熱闘!高校野球100回スペシャルナビゲーター」を務めることが4月1日、ABCテレビから発表された。
相葉は今夏の第100回全国高校野球選手権記念大会の開催期間中に放送される「熱闘甲子園」や、同局の高校野球関連番組に出演し、甲子園の熱戦や球児たちの熱い思いを視聴者に伝える。
この日、都内で開かれた会見で、相葉は「僕にとって甲子園は年に1回パワーをもらえて、自分に刺激をくれるもの。球児たちが一球に命を懸けるように、僕も命を懸けて伝えていきたい」と決意を語った。
プライベートで甲子園球場に足を運んで観戦するという相葉は、「外野席で日陰を見つけて、甲子園カレーを食べながらビール飲んで観るのが好き」と語った。
千葉県出身の相葉が高校野球に芽生えたきっかけは、祖父が習志野高校野球部の追っかけをしていたこと。幼い相葉も試合観戦に連れられ、その後、野球を始めた。いつしか甲子園に出たいと思っていた相葉だが、夢は叶わず。だが、10年前に「熱闘甲子園をやりたい」と口にしていた相葉は、ついに“公約”を実現。「こういう形で関われるのはすごくうれしい」と笑顔を見せた。
甲子園大会で心に残る名勝負に、昨夏の3回戦、大阪桐蔭―仙台育英を挙げた。九回裏、1点を追う仙台育英が2死一、二塁の場面をつくり、7番打者の打球は遊ゴロとなって、試合終了かと思われたが、送球を受けた一塁手が一塁ベースを踏まず、2死満塁の大チャンスをもたらした。
球場にいた相葉は「あの時はしびれましたね。会場がどよめくってああいう感じなんだ、って」と、当時を振り返った。
試合はその後、仙台育英が劇的な逆転サヨナラ勝利を収めたが、相葉さんは、「その(大阪桐蔭の)ファーストの子が今のキャプテンなんですよね。ドラマがあって、3年間追えるのが楽しい」と甲子園の魅力を語った。
「熱闘甲子園」は毎年、球児の心が揺れ動く瞬間をリアルに伝えながら、甲子園の裏側にある物語を丁寧に描く内容に仕上がり、高校野球ファンの厚い信頼を得ている名物番組だ。相葉は「生で起こること、カメラに映らないことをすべて逃さず伝えたい」と抱負を語った。(本誌・緒方麦)
※週刊朝日オンライン限定記事