新しい地図に新たな道をつくり始めた(撮影/今村拓馬)
新しい地図に新たな道をつくり始めた(撮影/今村拓馬)

 元SMAPの稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が、3月4日、東京・世田谷で開催された「パラ駅伝 in TOKYO 2018」の会場にスペシャルサポーターとして登場。その瞬間、スタンドから悲鳴に近い大歓声が上がった。解散後、昨年9月に公式サイト「新しい地図」を開いて活動を始めた3人だが、そろってファンの前に姿を現すのは初めてのことだ。

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 そして、フィナーレでセンターのステージに上がった3人は新曲「雨あがりのステップ」を披露。配信開始の3月19日から6月30日までの売り上げの全額が寄付され、パラスポーツ支援に充てられるという。

 新曲にはどんな思いを寄せているのだろうか。

 歌い終えた稲垣が「大勢の人がいて、歌えて通じ合うって、あらためて気持ちいいなと思いました。青空の下で、歌詞の内容もぴったり合ってて」と言えば、草彅も「『誰もが新しい道をゆける気がした』『新しい道が続く』という歌詞もあって、僕らの心情にもぴったり」。「(歌う前は)緊張もしたんですけど、乗り越えて3人で歌えた」と笑った。

 久しぶりのライブや3人の活動について、香取は「応援してくださる方々の顔を見るのがこんなに好きだったんだとあらためて思いました」と続けた。

 地上波のレギュラー番組2本がこの3月で終了し、4月からインターネットテレビ局AbemaTVでレギュラー番組をスタートさせる3人。「これからも3人で?」と向けられ、稲垣はこう答えた。

「求めていただければ」

 退所という“雨”があがりつつある。その後は「新しい道」を軽快に歩んでいきたい。3人の秘められた思いが、稲垣の言葉に映し出されている感じがした。(本誌・伏見美雪)

週刊朝日 2018年3月23日号