松岡:「マジか!」と思いましたね。それでジャニーズ事務所に入って1カ月たってないとき、原宿の合宿所に誰か来て「松岡って誰だ」。「なんだ、呼び捨てかよコノヤロー」と思いながら「僕です」と言って見たら、「あ、ヒガシだ!」(笑)。
林:東山さん、そのときはもうデビューしてたんですか。
松岡:もう大スターですよ。「おまえか。ふーん、話聞いてるよ。じゃあな」って言うと帰られて。もう、「ヒ、ヒガシとしゃべった、俺」みたいな(笑)。それが東山先輩とのファーストコンタクトです。あのころは一つひとつのことが、ほんとにうれしかったです。僕、ジャニーズ事務所に入るまでの2年間は、毎日一人で丘の上に登って、ウォークマンを聴いてたんです。爪楊枝の先っぽぐらいの大きさの東京タワーを見ながら、「必ず東京タワーが見えるところに住むぞ」と決めて。ジャニーズ事務所に入って最初に住んだマンションの窓を開けると目の前に東京タワーが見えて、「絶対このチャンスを逃しちゃいけない。どんなことがあってもしがみつこう」と思いました。
林:もう東京タワーどころじゃないでしょう? 歌はもちろん、バラエティーやドラマや舞台でもご活躍で。
松岡:でもやっぱり、東京タワーが好きですね。今でも「ザ!鉄腕!DASH!!」のロケの移動とかで東京タワーが見えると、「ああ……」と思います。1日1回見ないとダメです。
(構成/本誌・野村美絵)
※週刊朝日 2018年3月2日号より抜粋