本誌スクープの直後、国会に呼ばれ、「記憶にない」を連発した柳瀬唯夫元首相秘書官(c)朝日新聞社
本誌スクープの直後、国会に呼ばれ、「記憶にない」を連発した柳瀬唯夫元首相秘書官(c)朝日新聞社
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 膠着状態が続く加計学園問題に、新情報だ。

 愛媛県今治市の企画課長と課長補佐が2015年4月2日に官邸を訪問していた際、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が面会したというスクープを本誌が速報したのは昨年7月23日。その翌日に国会でこの件を問いただされた柳瀬氏は「記憶にない」を連発。逆に“裏に何かある”ことを国民に印象づける結果となった。

 この問題に新展開があったのは2月5日の衆院予算委員会。江田憲司衆院議員(無所属の会)が安倍晋三首相にこう問いかけたのだ。

「(今治市の職員は)前日に急遽(きゅうきょ)、官邸に来いと言われて官邸に行ったんですよ。そこには柳瀬秘書官がいた。そして実は、加計学園の関係者も3名同席してるんですよ。これは事実ですから。いずれわかりますから。黒塗りが外れればね」

 江田氏はさらに、6日、自身のツイッターで、同席した3人について、<その名前は渡辺良人事務局長、吉川泰弘獣医学部長(予定)、田丸理事(文科省OB)>と名指しした。渡辺氏は加計学園の事務局長、吉川氏は4月から今治市で開学する岡山理科大獣医学部の学部長、田丸氏は田丸憲二・加計学園相談役で、この3人は15年6月の国家戦略特区WG(ワーキンググループ)にも出席していたにもかかわらず、議事要旨に名前や発言が記載されていなかった問題で登場したのと同じトリオだ。

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