一方で、岡山理科大の既存の学部では、志願者を減らしたところが目立つ。理学部や工学部など既存の学部の一般入試(前期、SAおよびSAB方式)の志願者数は約2100人で、前年比で3割弱減少している。学科別にみると、工学部生命医療工学科は定員21人に対し志願者が17人で定員割れとなっている。
志願者の減少には、加計学園問題の影響も指摘され、岡山理科大では志願者速報を引用した誹謗(ひぼう)中傷があったとして、一時、ホームページへの掲載を取りやめたが、今では再開し、こう主張している。
「昨年の大学を取り巻く状況から今年度の志願者数については大変厳しい状況を予想しておりましたが、現状において多くの皆様にご出願頂けたのは、岡山理科大学が風雪に耐え、今まで培ってきた教育理念、伝統を皆様ご理解頂けたからと考えております」
加計学園に今回の出願状況について取材を申し込んだが、応じていない。(本誌・吉崎洋夫)
※週刊朝日 2018年2月16日号