森:昨年の国会で成立するはずだったのに、9月の衆院解散で廃案になってしまったんですよね。法案の審議は内閣委員会ですが、最初にやってもらうことはできないんですか。

野田:私はこの法案の成立を目指す議員連盟の幹事長でもあります。今回も、国対には内々にお願いしていて、立憲民主党の辻元清美・国対委員長が了承してくれれば問題ないんですが。

西村:でも、議員立法の法案は政府提案の閣法の審議後というのが慣例で……。

野田:そこは伝統にとらわれないでほしい。そもそも立法府は国会議員のものなんだから。

森:あら、いいわね(笑)。

西村:すごく良いこと言ってますね(笑)。

野田:だって私、いつも腹立たしいと思っているんです。学校で三権分立って学んだでしょう? 法律を手掛けることができるのは政府ではなく国会議員です。議員立法が後回しにされるのはおかしい。

西村:ところで、私は今、党のジェンダー平等推進本部長という役職なんですが、誇り得るのは、昨年の総選挙の候補者で女性比率が一番、高かったのが立憲民主党なんです。4分の1ですから。

野田:うちも公約にしたよね? 女性候補者は。

三原:全然ダメですよ。

高木:公明党は地方議員3千人のうち、約3割は女性なんですよ。でも、国会議員となるとやはり少ない。

編集部:昨年の衆院選で、自民党の候補者332人のうち女性は25人で、主要政党では最低の7.5%でした。選挙公約には「女性候補者の育成を率先垂範します」とあります。公明党は候補者53人のうち、女性が5人で9.4%です。

森:自由党は国会議員の3分の1が女性です。まあ6人しかいないけど(笑)。

高木:今、IPU(列国議会同盟)の中で、下院の女性議員の比率が日本は193カ国中、165位。クオータ制で120カ国以上が女性の政界進出を促しているのに、日本は政策をとっていない。こういう状況を根本的に変えないと。

野田:自民党でそうした意見に表立って反対する人は少ないけれど、実際は違う。私には怖くて言えなくても三原さんあたりにはワーワー言う人がいるのかな。

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