「さっぱりとあけっぴろげでしたね。会ったときにはいつも、『ああ、この人と会ってよかったな』と感じさせられるような方です」
自身も男らしい俳優である原田さんにとって、「男の見本」のような存在でもあったという。
「ずいぶん影響を受けていると思います。下には面倒見がよく、上の者に対しては、いったん、これは違うと思ったことには、その相手がどんなに強い人であっても力のある人であっても、絶対、筋を曲げない。男の中の男、憧れの存在でした」
友人の作家・山川健一さんが、19日に夏木さんの公式ブログに代筆する形で夏木さんの死を公表、<ぼくもまだ呆然としておりますが、多くの人々に愛された夏木陽介さんの最期を報告しなければと思い、この文章を書き記すことにしました>と、夏木さんへの思いをつづった。
夏木さんは車好きとしても知られ、ラリードライバーや監督としての顔ももつ。80年代にパリ−ダカール・ラリーに選手や監督として出場、88年には監督として総合2位を記録した。
所属事務所は、訃報にともない、<「仕事は楽しく、遊びは一生懸命に」を貫いた幸せな人生でした>と発表した。今ごろ、天国のラリーコースを疾走中だろうか。(本誌・太田サトル)
※週刊朝日 2018年2月2日号