「Gメン'75」「荒野の用心棒」「青春とはなんだ」などに出演した人気俳優の夏木陽介(本名・阿久沢有=たもつ)さんが、1月14日、腎細胞がんで都内の病院で亡くなった。81歳。
1958年に東宝に入社、同年の作品「美女と液体人間」で映画デビューを飾った。その後も岡本喜八監督の「独立愚連隊」(59年)や黒澤明監督の「用心棒」(61年)など、幅広い作品と役で活躍し、65年から放送されたドラマ「青春とはなんだ」の教師役での主演も人気を集めた。
ハードボイルド刑事ドラマ「Gメン'75」(75年~)では、クールでダンディーな警視役で出演。番組で長く共演した俳優の原田大二郎さんは、本誌の取材にこう語った。
「15、16年ほど前に『Gメン』の同窓会のような集まりがあって、そこで昔と変わらないお姿を見たのが最後でした。長く大変な闘病をされていたと知って驚きです」
夏木さんからは「大二郎」と呼ばれ、「ずっとかわいがっていただきました」と振り返る。