チャールス・トルリヴァー・ビッグ・バンドの力強い演奏が、同クラブに響き渡った瞬間
チャールス・トルリヴァー・ビッグ・バンドの力強い演奏が、同クラブに響き渡った瞬間
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開店30周年を迎えるブルーノート・ニューヨーク
開店30周年を迎えるブルーノート・ニューヨーク

 1981年オープンの新興クラブながら、栄枯盛衰の激しいニューヨークのジャズ・クラブシーンでは、老舗の領域に迫ってきた。ニューヨークを旗艦に、ミラノ、東京、名古屋と、ワールドワイドに展開する唯一のジャズ・クラブである。席数は150ほどで、東京のブルーノートの約半分ぐらいのサイズで、座席がややタイトだが、大ホールに出演するクラスのアーティストから若手、ストレートアヘッド・ジャズからスムース・ジャズまでの、幅広いブッキングが魅力だ。毎週月曜日は、ショウ・ケースで、基本的に火曜から日曜までの同一アーティストが出演するオールド・ジャズ・クラブ・スタイルを、今も維持している。また、ブルーノート・ニューヨークは、マッコイ・タイナー(p)や、カサンドラ・ウィルソン(vo)らのアーティスト・マネージメントを手がけ、傘下にインディ・レーベル、ハーフノートを擁し、ブルーノート・ニューヨークでの、現代ニューヨーク・ジャズの多彩なグループのライヴ・レコーディングも、多く残している。写真は、2009年に同レーベルから“Emperor March : Live at the Blue Note”をリリースした、チャールス・トルリヴァー・ビッグ・バンドの力強い演奏が、同クラブに響き渡った瞬間。ニューヨーク市内のトレンディ・エリア、ミート・パッキング・ディストリクトには、ヒップホップ、ポップス系のアーティストが出演するハイライン・ボール・ルーム、42ndストリートで、ブルース、R&B、オールディズが中心のB.B.キング・ブルース・クラブ&グリルの2軒の系列店を持ち、ジャズ以外の音楽もカヴァーしている。今年開店30周年を迎え、いわゆるジャズ・クラブの域を超えて、ニューヨークからライヴ・ミュージックを発信するハブ・ステーションとも言える企業グループで、ニューヨーク・ミュージック・シーンの中で、独自の存在感を放っている。

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■Blue Note New York(ブルーノート・ニューヨーク)
131 West 3rd Street (6th Ave.)
New York, NY 10012
http://www.bluenote.net/
tel. 212.475-8592(要予約)
12:00PM~4:00PM(日のみ)6:00PM~12:30AM(~3AM、金、土)ライヴは8:00PM、10:30PM(平日)、金、土のレイトナイト・グルーヴ・シリーズは12:30AMから、日曜午後のブランチ・ライヴは12:30PM、2:30PM、土曜午後に有名ミュージシャンによるクリニックが不定期開催