――キャラクターを掘り下げる際、キャストやスタッフのみなさんと相談されたりはしましたか?
僕のなかに、自分が語りたいストーリーは存在したけれど、ルーカスフィルムの才能あふれる人々との話し合いは続けたよ。あれはとてもクリエイティブな経験だったね。
もちろん、俳優とも話をした。脚本を書き終えたあと、マーク・ハミルと話しあったよ。それによって必ずしもストーリーを変更したわけじゃないけれど、マークと話すことが大事だと思ったし、なぜそうなるのかを説明したいと思ったんだ。
――先ほどマークさんに話を伺ったとき、予告編にもあった「ジェダイは滅びる」という自分のセリフには同意できない、とおっしゃっていました(笑)。
マークはよく、その話をするんだよね!(笑) マークには、ルーク・スカイウォーカーの帰還がどのようなものになるかと想像する時間が30年もあったんだから、僕が脚本を見せて、彼が「うん、これはまさに僕が考えていたことだ」、なんてことが起こるわけはない。彼の同意を得られる部分もそうでない部分も常にあるけど、映画製作のすべては、そうした対話にあると僕は思ってる。自分ひとりで作ることはできないんだ。
――キャリー・フィッシャーさんともお話をされましたか?
もちろん、キャリーとも話をしたよ。キャリーは、女優である以上に、物書きだから、彼女にこのストーリーをどう思うかと尋ねるのは、とても自然なことだったよ。
キャリーが強く意識していたのは、ファン、とくに女性ファンの目に、レイアがどう映るかということだ。キャリーの人生はスター・ウォーズとともにあったし、レイアは旧3部作で唯一の女性キャラクターだったから、レイアが強さや正義を体現できているか、すべての場面で確信を持ちたがったんだ。
かつて、ゴミ溜めに飛び込んだり、敵を蹴っ飛ばしたり、銃をつかんだりするレイアは、観客に強い女性という印象を与えたと思う。そういう強い女性を今作に組み込むことは僕もとても意識した。いわゆるパワフルな強さというだけじゃなく、複雑な意味を持った強さをもたせたいと思ってね。