世界に衝撃を与えた最初の「スター・ウォーズ」から40年。来たる12月15日、シリーズ第8作にして最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」がいよいよ公開される。
同作の脚本・監督に抜擢され、さらにはEP10~12にあたる新たな3部作の創作をまかされたと報じられたばかりの気鋭、ライアン・ジョンソン監督に「週刊朝日」12月22日号(12月12日発売)で単独インタビュー。特別に本誌に収録しきれなかった、別バージョンをお届け。いまだヴェールに包まれたままの“衝撃作”の裏側に迫る。
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――監督は今作「最後のジェダイ」について、「旧3部作における『帝国の逆襲』の位置づけに近い」と発言されていますね。ホスの戦いを彷彿とさせる場面などもあるようですが?
よく「帝国の逆襲」に似ているのかと聞かれるんだけど、その答えはイエスであり、ノーでもある。どちらも3部作の中間章にあたるし、全体の大きな構成のなかでは、同じでなくちゃならないんだ。主人公が孤立した場所を訪れ、たぶん、ジェダイマスターに修行を受けることになる。そして、「善」のメンバーは離れ離れになる。レイはここ、レジスタンスはここ、って感じにね。それは、とても大きな共通要素だと思う。
同時に、中間章だからこそ、それぞれが大きな困難に直面する。それこそ「帝国の逆襲」みたいにね。でも、登場するキャラクターが違うから、僕らを違う場所に連れて行ってくれるんだ。
だから、仮に観客のみなさんが最初に感じたのが「帝国」との類似性だったとしても、今作なりの歩みがあるんだってことに気づいてくれたらと思うよ。
――その「歩み」を描くにあたって、最も意識されたことは何ですか?
今作には、2つのメインの物語がある。もちろん1つはレイで、もう1つがフィンだ。レイの物語は明らかにルークと絡んでくるし、フィンの物語は新キャラクターのローズとともに進む。でもこの2つの主な流れのほかに、ポーがいて、カイロ・レンがいて、っていう、アンサンブルになっているんだ。だから、前作「フォースの覚醒」を経て、それぞれがどのような道を進むのか、キャラクターを掘り下げることに最も力を入れたよ。