
楠美津香(くすのき・みつか)(左)/1962年、東京都生まれ。横浜放送映画専門学院卒。コントグループ「ピックルス」「ふらみんご」、放送作家、ラジオDJを経て、実験的一人コント「東京美人百景」を連続公演。2000 年からは一人芝居「ひとりシェイクスピアの会」を定期公演。17年12月2日、東京・浅草リトルシアターで「超訳トロイラスとクレシダ」を公演。18年1月7日、横浜市大倉山記念館で「落語とコントの独演会」に出演。(撮影/写真部・大野洋介)
お二人とも俳優として活躍する、モロ師岡さん、楠美津香さんご夫妻。注目されたのはお互いにお笑いの世界だった。コントのような二人の物語とは。
※「出会いは“ストリップ劇場” モロ師岡夫妻の下積み時代」よりつづく
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夫:僕もテレビからお声がかかるようになって。毎週、ネタを出さなきゃならなくなった。
妻:お互いネタには苦しんでたから、一緒に考えてみる?ってことに。そのうち私は芸人をやめましたけど。
夫:ちょうどコンビ別れしたんだよね。
妻:限界だったの。違う、これは私の道じゃない!って。それで放送作家に。
夫:彼女には引き続き、ネタを書いてもらいました。よく打ち合わせしたよね。
妻:道玄坂のドトールで。
夫:そのうち、飲みに行こうよってことになって。
妻:この人、酔っぱらうと私の手を握ってね。結婚しよう!って言うんですよ。
夫:ははは。
妻:それも一度や二度じゃないの。酔えば決まって、プロポーズ。