妻:娘が1歳になったころ、シェークスピアの一人芝居を始めるって言ったときはうろたえてたよね。私が引退して家庭に入ると思ってたんでしょ。

夫:そうじゃないよ。シェークスピアをずっと続けるって言うから、えーって思ったんだよ。

妻:そうなの?

夫:僕もシェークスピアは経験あるし、わかりますよ。でも全作品やりたいって……。そんなに突き詰めるのかと。接点がなくなっちゃったような気がして。

妻:そうね。ドトールではあんなに楽しかったのに、接点がなくなっちゃったね。

夫:早くコントの世界に帰ってきてくれないかなあと。今は公演の間隔もゆったりになったし、見に行こうかなって思いますけど。

妻:あなたも役者として、いろんなお仕事もらえるようになったしね。

夫:もともとお笑いは、芝居の勉強のつもりだったんです。三遊亭圓丈師匠のところで勉強させてもらって、落語台本を書いたりね。勉強とはいえ、お笑いはお笑いで、ちゃんとしたものにしたいなと思って。時々ライブもやるんですよ。

妻:出世したよね。最初は死体だったのに、いつしか発見する役になって。今じゃ刑事が多いもんね(笑)。

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