「まずはちゃんと練習してやることを覚えてほしい。アスリートとしては粘着質なところがなさすぎる。昨日落ち込んでいても、翌日になったら忘れるタイプ」
平昌五輪の代表は2枠。宮原知子、三原舞依、樋口新葉といった強力なライバルたちとしのぎを削ることになる。スポーツライターの折山淑美さんは、
「現時点では、宮原選手、三原選手が実力的には上で、樋口選手が続きます。本田選手はその次ぐらいじゃないでしょうか」
と分析する。それでは、本田の出場は限りなく難しいのだろうか。折山さんはこう続ける。
「浜田コーチは練習熱心な宮原選手も指導するので、本田選手の練習不足を感じるのでしょう。ただ、本田選手は天才肌で、演技に華があり、あの天真さはジャッジ受けします。今回のつまずきがきっかけで、全日本選手権までに立て直せたら、代表の座をつかむチャンスはあるでしょう」
本田は結局、11月4日のGPシリーズ第3戦(北京)も第2戦と変わらず。総合5位だった。
代表の1枠は12月の全日本選手権優勝者、もう1枠は同選手権2、3位やGPファイナルの日本勢上位2人といった中から選ばれる。天才肌の美人スケーターの出場を、テレビ各局は願っているだろうが……。(本誌・大塚淳史)
※週刊朝日 2017年11月17日号