海外から資金が流れ込む東京証券取引所=東京都中央区日本橋兜町
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アナリストがおススメする40銘柄(1/2)(週刊朝日 2017年11月10日号より)
アナリストがおススメする40銘柄(1/2)(週刊朝日 2017年11月10日号より)
アナリストがおススメする40銘柄(2/2)(週刊朝日 2017年11月10日号より)
アナリストがおススメする40銘柄(2/2)(週刊朝日 2017年11月10日号より)

 株式市場が盛り上がっている。日経平均株価は史上初となる16日連続で値上がり。約21年ぶりの高値水準となっている。日本銀行が買い支える「官製相場」は当面続きそうで、個人投資家にとっても今がチャンスだ。

【アナリストがおススメする40銘柄はこちら】

 それではアナリストがお薦めする銘柄を見ていこう。詳しくは文末の一覧を見てほしいが、ここで挙げているのはあくまでごく一部だ。期待できる分野や企業は色々あり、日々変わっていく。チャンスを逃さないためにも、選球眼を徐々に磨いていこう。

 東海東京調査センターの平川昇二執行役員は、素材・資源関連や大手商社などには、比較的「割安」な銘柄が多いと指摘する。

 株価が割安かどうか判断する指標の一つ、株価純資産倍率(PBR)が1倍割れのところもある。こうした企業は、株式の時価総額が純資産額を下回っている。企業にはたくさん財産があるのに株価は低い状態なので、値上がりが期待される。

「物価が上昇するインフレ局面になればPBRは1倍に戻りやすくなります。これら割安株に投資妙味がありそうです」(平川氏)

 投資支援サービスのフィスコの村瀬智一情報配信部長も、割安株や出遅れ株を推している。外国人投資家の物色先は、日経平均を構成する225銘柄など大企業が中心。成長性がある中堅企業の株は、まだそれほど買われていないという。

「出遅れ感のある中小型株がお薦めです。中でもロボットやAI(人工知能)などを活用する『第4次産業革命』関連。電気自動車(EV)や自動運転などの『次世代自動車』関連が改めて見直される可能性が高い」

 第4次産業革命関連では、ファナックや安川電機といった主力銘柄は、すでに大きく値上がりしている。そこで村瀬氏は、物流現場の省力化需要が高まるダイフクや、あらゆるものをインターネットにつなぐIoT関連事業を強化するsMedioを挙げる。次世代自動車関連では、EV向け急速充電設備を手がける東光高岳、走行空間センサーや有機ELテールランプを展開するパイオニアなどがある。

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