映画「シン・ゴジラ」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などヒット作に準主役級で出演し、ファンを増やしている高橋一生。10月11日、「第30回日本メガネベストドレッサー賞」表彰式に登壇し高橋をファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。
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また今年も、何とかドレッサー賞シーズンの開幕だよ。毎年言うけどさ、どれも時の人に受賞させて、話題集めをしてるだけ。このメガネの賞もわかりやすいよ。今年の女性部門で受賞した土屋太鳳なんて似合わない女優ナンバーワンじゃないのかね。
一方、男性部門で受賞したのが、今年の何とか賞レースを総なめしそうな、この人。今年人気の俳優というと、竹内涼真だの、坂口健太郎だの、ファッション界の流行と同じノージェンダーの無味無臭系が多いよね。その中ではキャラが立ってるほうなのに、こうやって表彰式に立つと、やっぱり無味無臭だわな。
無難なファッションを選ぶのも、この手の人気俳優たちの特徴。彼も、今年流行しそうなワインカラーのタートルネックセーターにダブルのジャケット、プレスがビシッと入っているのに裾が長すぎてヨレヨレの残念なパンツという一般人ファッション。しかし、名優っていうのも変わったよ。三船敏郎だの、勝新太郎だの、男臭くて、毛むくじゃらな、昭和の名優、カムバーック!
※週刊朝日 2017年10月27日号