記者会見で話す豊田真由子衆院議員 (c)朝日新聞社
記者会見で話す豊田真由子衆院議員 (c)朝日新聞社
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「このハゲーーー!」

「ちーがーうーだーろ。違うだろ!」

 元秘書を罵倒、暴行する音声が週刊新潮で6月に暴露されて以降、ワイドショーで“時の人”となっていた豊田真由子衆院議員が18日、約3カ月ぶりに公の場に姿を現した。

 埼玉県新座市で支援者との会合に出席した後、記者会見した豊田氏は、冒頭で「申し訳ございませんでした」は深々と頭を下げて謝罪。一方で、次期衆院選については「地域のため、国のため、また世界のために、引き続きやらせていただきたい」と、出馬に意欲を示した。

 すでに豊田氏は自民党に離党届を提出し、8月10日に受理されている。ところが、豊田氏のホームページでは「自民党埼玉県第4選挙区支部長」の肩書は残されたまま。また、安倍晋三首相とのツーショット写真とともに「『決める・ブレない・責任を果たす政治』を若さと経験と誠実さで、必ず実現したいと思います」とも書かれている。

 だが、地元の反応は冷たい。自民党埼玉県連のホームページにある国会議員紹介欄では、豊田氏の名前はすでに抹消されている。県連関係者は今年8月、週刊朝日の取材に「党本部に離党届を出したとのことなので、名前を外しました」と回答している。豊田氏の支援者も「自民党からの公認がなければ、応援することはないと思う」と突き放す。

 自民党関係者は「埼玉4区に新たな候補者を立てるか、否かを最終調整中」だという。

 会見では元秘書への暴行について質問されると「ちょっと耳鳴りがして……」と言ってうずくまる場面も。実際に次の衆院選に出馬すればメディアの取材が殺到することは必至。埼玉4区が注目選挙区となるのは間違いなさそうだ。(AERAdot.編集部 西岡千史)