ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のひなちゃんです。
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この子はティーカッププードルです! 賢くて長い時間のお留守番も得意! お散歩も必要ありません! ご飯も少ししか食べないのでお金もかかりませんよ──店員さんはそう言いながら、600グラムにも満たない子犬を差し出した。
その子犬こそ、今では私たち家族の宝物となったひな(雌、2歳)。
ひなは小さいため、食事も一度に多くは食べられないが、消化に配慮したフードを1日4回に分けて食べる。
お散歩は大好きで3キロに満たない小さな体で、毎日1キロ以上歩く。時間にして約1時間。
毎月のトリミング費用が必要だし、体調を崩した時は病院に駆け込むと、検査だけで数万円ということも珍しくはない。
一番嫌いなことはお留守番だ。賢いか?と問われれば、ズル賢い。そんな犬だ。
初めて迎えたペットなのでしつけにも四苦八苦。毎日が慌ただしく過ぎていく。一言で言えば大変だ。しかし不思議なもので、ひなと過ごしはじめてからは、モノクロの世界から飛び出したような日々に変わった。
何不自由なく生活を送っていたつもりだったが、地域にこんなすてきな公園があったのかと思い、全く知らない人と言葉を交わすようにもなった。見たこともないようなピンクの夕焼けなど、絶対に忘れたくない景色もたくさんできた。
限りある時間を過ごしていることを、その毎日には必ず終わりがあることを、小さなひなが一生懸命教えてくれているようでならない。犬との生活は素晴らしい。
ペットショップの店員さんの言っていたことは当たっていなかったけれど大満足。ひな、ようこそわが家へ。(愛知県蟹江町/37歳/自営業)
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※週刊朝日 2023年2月24日号