多くの人の共感を集めて昨年大ヒットしたTBSのテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。TBSHDは、16年度の営業利益が前年比約16%増の好業績となった。3月下旬に発売したDVD/ブルーレイディスクも9万セット以上売れ、17年度の業績にも寄与しそうだ。
昨年末に最終回を迎えたが、思いがまだ冷めないファンも多いようだ。横浜市の40代の専業主婦は、逃げ恥のその後の展開を想像し、「逃げ恥 妄想劇場」と題してツイッターでつぶやいている。7千人以上が見ているという。根強いファンが多く、続編もヒットしそうだが、TBSHDは「現在、決まっていることはありません」という。
コンテンツの強みの重要性は、ほかの業界でも変わらない。端末の値引き販売への制限や格安スマホの普及などで、事業環境が近年大きく変わっている携帯電話業界。それでも、最大手のNTTドコモの16年度決算は、増収増益だった。
一つの要因は、雑誌読み放題の電子サービス「dマガジン」などの付加サービス。お笑い芸人の渡辺直美を起用したCMも話題を呼び、契約数は15年度の325万件から、16年度は363万件に増えた。
※週刊朝日 2017年6月16日号より抜粋