「百条委は出口が見えない戦い。百条委があやふやな結末になると、今度は都議会が世論にたたかれるだろう」
と、不安を口にする都議もいる。
一方、気になる資料も表に出ている。2011年3月31日、都と地権者の東京ガスとの間で交わされた土壌汚染対策の費用負担に関する協定書には「費用負担対象となる土量に変動が生じた場合においても、異議を申し立てず、費用負担額の増減を行わない」「(東京ガスなどは)対象用地の土壌汚染にかかる費用負担をしないことを確認する」という条文が盛り込まれ、都知事だった石原氏の印鑑が押されている。
小池知事は、瑕疵(かし)担保責任の放棄の検証を期待する姿勢を見せている。メンバーの自民党都議は本誌に、
「これから勉強します。法律の専門家とも相談して、問題を洗い出し、しっかりと追及します」「石原さんらがウソの証言をしたら虚偽罪に問える。もしも出頭拒否だったらそれも問題にできる」
などと語った。
石原氏は3月3日に記者会見を開く予定だ。はたして鬼が出るか蛇が出るか。
※週刊朝日 2017年3月10日号