――二人で議論を戦わせることはあるのだろうか?

夫:菅直人家だったら毎日やってるのかもしれないけど(笑)。うちはあまりないですね。むしろ「笑点」を見て笑い合ったり。

妻:方向性は同じですから、議論にならないんです。

夫:女房はわたしが知らないことをいろいろ教えてくれます。

妻:いろんな宗教の人たちが集まって、宗教を超えて心のケアをしようという団体があるんです。私はすごく興味があって。

夫:いまは宗教が戦争の原因になってるけれど、本来目指すところはひとつです。異なる宗教をお互いに理解し合いながら、心を合わせていくのが理想的。日本にも立派な宗教者はいらっしゃるけれど、もっと「宗教を超えた調和」を図れるような仕組みが作れないか、なんて考えています。

――使命を果たすため、まだまだ夫婦は走り続ける。

妻:主人はすごいなあと思いますよ。「宇宙人」と言われても、バッシングされても「あ、そう?」と、どこ吹く風。強いなあって。

夫:だって「宇宙人」ってちょっといいでしょ? 地球人よりも視野が広いんだよ。本当は全然違う意味で言われてるんだけど(笑)。

妻:あら、そうなの?

夫:どんなに逆風でも「どんな姿勢を保ち、どういう思想でいたか」を残しておくのは大事だと思っています。今は認められなくても、いずれ「みんな宇宙人だ!」という感覚になるかもしれませんからね(笑)。

※週刊朝日2017年3月3日号より抜粋

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