本誌は2月7日、清水富美加(22)を撮影する予定だったが、「ノロウイルスでダウンした」との理由でドタキャンされた。その5日後、宗教団体「幸福の科学」への出家騒動が明らかになり、所属事務所と教団の関係は泥沼化。そんな中、本人が法名・千眼美子(せんげんよしこ)で告白本を出版した。
幸福の科学は2月15日、突如、全国の拠点や支部で清水富美加が所属するレプロエンタテインメント(以下はレプロ)の本間憲社長の「守護霊インタビュー」なる映像を開示した。記者が都内の支部で霊言映像を確認したところ、教団総合本部長の体に“降霊”した本間社長の守護霊が「ただの田舎娘をあそこまでにしたんだ!」「(富美加を)早く返せ!」「10億出してもらう」「(仕事を)断ったら干す」「芸能界を仕切っているのはプロダクションだ」などと尊大に語っていた。
教団内で“降霊”ができるのは、大川隆法総裁(60)と数人の幹部だけで、ちなみに霊言とは「本人の潜在意識(本心)」だという。
翌16日にはレプロからの独立騒動でトラブルとなったタレント能年玲奈(現・のん)の守護霊による「千眼美子(清水富美加)さんへの応援メッセージ」までも開示された。そして17日には同教団の大川総裁が清水に与えた法名・千眼美子名義の告白本『全部、言っちゃうね。 千眼美子 本名・清水富美加、今日、出家しまする。』(幸福の科学出版)が緊急発刊された(写真)。医師の立ち会いのもとでのインタビューを編集したという同書には、事務所に逆らったとき、仕事を「干された」こと、仮面ライダーの撮影時に休みとお金がほとんどなく社長への怒りがたまり「殺したい」と恨んだこと、事務所にマインドコントロールされていたことなどが綴られている。さらに教団より「悪霊封印秘鍵」なる祈願を受けた際に、涙が止まらなくなるという、いわゆるカタルシス状態になったことも記され、「総裁先生」との対面を「奇跡」「私の魂が一番きらめく感動的な瞬間」と随所に教団への愛があふれている。
同書で初めて明らかとなったのは、清水富美加に寄り添うAという教団信者の存在だ。億単位とされる違約金について「何があっても守ってあげるから大丈夫」と言われたことや、Aから覚悟を説かれ出家を決意したことも書かれている。