「不規則な生活がからだに悪いことはわかっていましたが、CGMではっきりその証拠を突きつけられた思いです。強いストレスを受けると低血糖になり、空腹感から食べすぎて血糖値が上がることがわかったことも収穫でした」(勝山さん)

 勝山さんは、CGMのデータにもとづき、食事・運動療法の指導を受け、食後の血糖値の上昇を抑える薬剤を追加することで、高血糖だけでなく血糖値の変動も改善することができた。

「CGMのデータを診療に役立てるには、患者さんに使用方法を詳しく説明し、機器を装着していない期間も適切な服薬や生活改善に努めるよう指導する必要があります。一方、患者さんに生活の状況を尋ねてデータと照らし合わせ、主治医に伝える看護師や薬剤師、栄養士などの協力も必要です」(坂本医師)

週刊朝日  2017年2月24日号より抜粋

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