50周年や司会交代など、2016年は節目の年となった「笑点」。林家たい平さんにこの1年を振り返ってもらった。
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「笑点」の放送が50周年を迎えた5月、(桂)歌丸師匠から(春風亭)昇太兄さんに司会交代という大きな出来事がありました。司会は円楽師匠だろうと世間にも思われていたから、まさに事件? さらに(林家)三平くんが新メンバーに加わり、平均年齢が4歳ほど若返りました。
新体制から7カ月。歌丸師匠が司会をされていたときと変わらずチームワークは抜群です。
変化といえば、大喜利メンバー6人のうち4人が司会者より年上ですから、ツッコミやすくなったのは確かですね。昇太兄さんが「言うことを聞かずやりたい放題、学級崩壊だー」って叫んでいます。
円楽師匠も今年いろいろ騒がせてくれましたし(笑)。壇上でも勢いがあり、独身の昇太兄さんをばんばんいじるし、僕がふなっしーのネタをして跳び上がったときには座布団をさっと外したもんだから、床に落ちて痛かった~(笑)。だけど円楽師匠はヒールなふりして面倒見がよくてねえ。もう何年も前から収録時には楽屋にパンを100個くらい差し入れてくれて。土用の丑の日には知り合いの鰻屋さんでうな重を買ってきてくれる。昇太兄さんは「円楽師匠は友達がいない」と言うけど、実はいい友達がいるんですよ。