「あと一歩で国会議員だったのに、ハシゴから滑り落ちた感じ。最もがっかりしたのは、発覚後に奥さんに謝罪コメントを書かせたこと。あれで世間は乙武君のあざとさを見抜きました」

 不倫の後始末を妻にさせて、結局離婚したが、こんな意見もある。

「離婚が悪い結末とも言えない。世間はどこかで障がい者の性についてきれいにとらえたいという思い込みがあるし、それに(何人もの子育てが大変な)奥さんのために外で……もわからないでもない」(吉田さん)

 この秋から乙武氏は振り切ったキャラで動き出す。11月、「ワイドナショー」(フジテレビ系)に9カ月ぶりに出演。〈復帰させて頂けるときはゲスの極み乙武!としてぜひ〉と話し、その後ツイッターも再開し、話題を呼んでいる。

「才能があるし、新ビジネスでも展開するのでは」(同)

 一方、伝統芸能の世界では、大物が次々と不倫を暴かれた。まずは73歳の桂文枝。2月に35歳年下で演歌歌手の紫艶との20年交際が発覚し「嫁さんを裏切るようなことになって」と謝りつつも、不倫は「事実と違う」と否定。すると紫艶がフェイスブックに師匠とおぼしき人物の全裸写真を掲載した。しかもその手元には「新婚さんいらっしゃい!」のロゴ入りクッションが──。

 碓井教授は「対応も相手選びもまずかった。師匠、その人にいっちゃったかー」と苦笑い。

「文枝師匠は相手を支える足長おじさん風だったと言い訳したため、彼女の感情が悪化した。師匠が出る番組を見て視聴者が心から笑えない。話が落ちず、自分が落ちちゃった」

 文枝は離婚せず、6月に8期目となる上方落語協会の会長に決まったが、「体力的な面も考えてこれで最後にしたい」と今期限りでの勇退を発表した。

「この騒ぎで根こそぎ体力を奪われたと思う。ネットに下半身ぺろ~んなんて書かれ、男の沽券が大変」(吉田さん)

週刊朝日 2016年12月30日号より抜粋

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