新党大地の鈴木宗男代表は「戦争で失った領土を一滴の血も流さず取り戻したことは過去にない」と対ロ外交の難しさを口にし、安倍首相を擁護するが、前出の木村氏はこう指摘する。
「主権にかかわる交渉は朝6時過ぎぐらいまでトップ同士が侃々諤々(かんかんがくがく)の議論をし、飛行機のタラップに足をかけたときに慌てて戻って、解決するぐらい、覚悟を持って臨むべきです」
気になる山口の夜はというと、日本酒を楽しみ和やかに進み、日付が変わる前にはワーキングディナーが終了。関係者によると、その後、安倍首相が誘った温泉をプーチン大統領は断ったという。
「安倍首相は世界一ロシアに甘い指導者だと自ら証明したようなもの」(木村氏)
安倍首相はゆめのような「忠犬」として、プーチン大統領に飼いならされてしまったようだ。
※週刊朝日 2016年12月30日号