性のマンネリ化など、熟年夫婦になるとなりがちな“セックスレス”。その解決方法を『ずっと現役で愉しむ大人の快楽』『40歳からの新・大人の愉しみ』などの著書のあるライター・吉田潮さんに聞いた。
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熟年夫妻の蘇りに大事なのは、時、場所、場合の“TPO”の工夫。いつもは夜にセックスすることが多かったなら日中にしたり、普段とは場所やシチュエーションを変えたり。
例えば、娘から温泉旅行をプレゼントされた夫婦のケース。湯けむりの向こうに見えた妻の姿が色っぽく、夫が燃えた。夫婦で温泉にはまり、行為も再開した。山登りや公開講座とか同世代が集まる場に二人で参加し、お互いを客観視するのも手。妻が夫以外の男に話しかけ、焼きもちを妬かせる。嫉妬は性の起爆剤だからね。あと、基本的だけど、ママ・パパでなく、互いの名前で呼ぶ。
44歳の私は再々婚。仕事の都合で7歳上の夫とは遠距離&別居。でもスカイプで毎日話し、会うときは大興奮。シャワーを浴びたら裸で駆けて抱きついたり、ワンピースの下はノーパンだったり。あの手この手で仕掛けまくり(笑)。
女性だって欲求があり、自分の思いを伝えることが大事。どんな体位がいいとか、グッズを使いたいとか。そして相手の思いも聞く。そんな会話ができれば、互いの気持ちは萎えないはずだわ。
※週刊朝日 2016年11月11日号