放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、「ポーニュ・クレンジングジェル」について。

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 多くの女性芸能人のまつげは「自前」ではなく、“つけま”あるいは“エクステ”だろう。

 つけまつげは、まぶたに専用糊で付ける。短時間でパッチリした目元を演出できるが、万が一、ズレたり外れたりしたら笑い物になる。その昔、和田アキ子や研ナオコは度々そうなっていたという記憶が……。

 一方、1本ずつ接着するエクステは、寝相次第でよそのほうを向いてしまったり、絶対に自分のモノではない太い毛が1本、頬にくっついてしまったりする。だが、2~3週に1度、信頼のおけるサロンで付け足せば、めったにトラブルはない。私が見る限り、いまはエクステ派のほうが多いのではないだろうか。

 とはいえ、1回約2時間のサロンでのひとときは、「リラックスはできるものの、同じ時間で“ながら美容”ができれば、もっといいのに」との声がある。

 アンミカはじめ、美容に一家言もつオシャレ芸能人御用達のまつげエクステサロン「ヴィーナス・ラッシュ」は、そんなお客のわがままに見事に応えてくれている。

 たとえば夏場は、まつげエクステをやりながら、足元ではペディキュアを塗ってくれたり、角質ケアをしてくれたり。

 
 顔まわりでも、「アイパック」「眉カット」「リップトリートメント」をしてくれて、冬場は手元に「パラフィンパック」をしてくれる。最近は「水素吸引」のサービスも。9月からは独自の“小顔黄金比”に基づく新サービスにリニューアルするそうだ。

 メインのエクステは、太さ、本数、カラーなど、お客の顔だちや個性に沿ってデザイン。「全スタッフの技術力が高く、お客の細かい要望にも応えてくれて、接客も抜群」と通い詰める多くの芸能人やモデルが太鼓判を押している。

 エクステは自宅でケアすればするほど長持ちしてくれるので、そのためのオリジナル商品も豊富。なかでも、「ポーニュ・クレンジングジェル」は「せっかくキレイに付いているエクステはそのままに、しっかりメイクを落としてくれる」と顧客がリピートする逸品だ。

 メイク落としの種類は多く、人それぞれ好みもある。テレビ出演時の“しっかりメイク”には、オイルクレンジングが最適な気もするが、エクステを付けている人に限っては「できるだけ使わないほうがいい」というモノだ。でも、「ポーニュ」なら、エクステに悪さをせず、キレイさっぱりメイクを落としてくれる。「メイク落としは、これ一本勝負」という人は本当に多い。

週刊朝日 2016年9月9日号

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山田美保子

山田美保子

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

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