告示前の12日、東京青年会議所(JC)が主催した公開討論会が開かれた直後──。客席から突然、立候補を表明していた「スマイル党」総裁のマック赤坂氏(67)がこう叫びだした。
「ちょっと待った。同じ300万円の供託金を払った。一部の候補者だけ壇上に上がって。私も呼べ。これは公職選挙法違反なので、赤坂警察に連絡します」
登壇者は増田寛也元総務相、小池百合子元防衛相、宇都宮健児元日弁連会長、山口敏夫元労相ら5人。
両脇を抱えられ、つまみ出されたマック氏に後日、この殴り込み騒動を聞いた。
「あの後、赤坂署に行って公選法違反だと訴えたら、『グレーなんだけど、黒ではない。いきなり逮捕というのはちょっとムリだ』と言われた。だけど、なぜ、討論会に私が出れないのか。今の報道では候補者が3人しかいないみたいだ」
マック氏は翌日に行われた日本記者クラブ主催の記者会見にも呼ばれず、同じように殴り込みをかけようとしたという。
「オレが受け付けに入って、運転手をおとりに使って突入しかけたんだけど、スタッフに止められた。その後、鉄の門が固く閉まって、中に入れなかった。この国に民主主義はない。おかしな国だよ本当に」
同じく12日の討論会に呼ばれず、客席にいた上杉隆氏(立候補を表明)のブログでは≪マック赤坂氏が大バズーカを発砲!!!≫と伝えていた。(本誌・小泉耕平、上田耕司、牧野めぐみ/今西憲之)
※週刊朝日 2016年7月29日号