「一連のやりとりは確かに失礼でした。不快な思いをさせてしまった小沢さんに申し訳なく思っています」
古市氏は拍子抜けするほどすんなりと謝罪。それなら壇上でも殊勝な姿勢を見せれば良かったのでは?
「謝罪メモが一方的に渡され、何度もそれを読むような指示があったためで、運営側に対する抗議の意味がありました。仮に謝罪や釈明をするとしても、自分の言葉で伝えることこそが、メディアで発信する人間の責務だと思うからです」
と、態度の悪さはあくまで運営側へ向けたものだったと説明した。
これまでも「ブスやブサイクは怠惰の象徴」「子どもは違う“個体”」などの発言で、たびたび炎上騒ぎに見舞われてきた古市氏。
「彼はとても素直で、思っていることを人よりも鋭く言ってしまう。頭の良い“天然”なんです」
古くからの友人はそう言って古市氏を慮(おもんぱか)る。
「彼なりのサービス精神で出演者やスタッフを喜ばそうとしたんだと思います」
小沢氏の「人柄を聞くため」の質問のはずが、明らかになったのは古市氏の人柄だったようだ。
※週刊朝日 2016年7月8日号