「知事というのは、戦前は内務官僚出身者が務め、戦後しばらくは旧自治省らの高級官僚が就いていた。行政官は若いころから危機対応を訓練されている。そういう意味では、櫻井パパらはぴったりです」
一方、与野党相乗り候補を選ぶ場合、自民党と考えが近い、民進党の長島昭久・元防衛副大臣(54=衆院比例東京)らの名前も挙がっている。
「理屈を言ったって、その理屈が正しいかわからないほど混沌(こんとん)とした状態です」(政治評論家)
本命候補者の登場はまだ少し先になりそうだ。自民党関係者はこう説明する。
「ポスターや公約などを決めるには告示日まで2週間ほど必要。とりあえず6月末をメドに最終調整していくはずです」
そうは言っても、ここ2代の都知事はスキャンダルの海に沈んだ。元週刊文春の「トップ屋」で、作家の大下英治氏は言う。
「次に都知事になる人は大変だと思うよ。人間だれしもスネに傷があるもの。カネや異性問題の過去を洗われる。週刊誌は手ぐすねひいて待っていますよ」
※週刊朝日 2016年7月8日号