名古屋ではナポリタンの食べ方も独特で、鉄板に溶き卵を流した上に盛られる(撮影/関口達朗)
名古屋ではナポリタンの食べ方も独特で、鉄板に溶き卵を流した上に盛られる(撮影/関口達朗)

 各地で独自の進化を遂げた「地方麺」という小宇宙の世界に誘います。

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 幅15センチを超えるのど越し滑らかなうどん! 蕎麦つゆの中にソース焼きそば? 都内で味わえるローカル色豊かな麺の数々。各地の食文化に触れてみよう。

■群馬県 ひもかわうどん
「ナルカミ」ひもかわうどん700円(税込み。以下同)。昼は丼とのセットのみで1300円
織物の町・桐生市では昔から、反物や帯をイメージする幅広のうどんが愛されてきた。かつては3センチ幅ほどだったが、10年くらい前からどんどん広くなり、15センチ超えを出す店も。食べにくそうだが、非常に薄いうえ表面が滑らかなので、こんなに大きくてもツルツルとのどを通っていく。
住所:東京都目黒区鷹番3-21-18/営業時間:12:00~14:00、17:00~23:00L.O./定休日:火曜

■愛知県 あんかけスパゲッティ
「パスタ・デ・ココ 港区西新橋烏森通店」ミラカン907円。鉄板なつかしのナポリタン866円。共にドリンクとサラダとのセットは+257円
葛餡のように粘性あるトマトソースと超極太パスタの組み合わせは、1960年代から流行りだした。具材が肉ならミラネーゼ、野菜ならカントリー、両方ならミラカンという呼称も定着している。名古屋ではナポリタンの食べ方も独特で、鉄板に溶き卵を流した上に盛られる。
住所:東京都港区西新橋1-23-9 河野ビル1F/営業時間:11:00~22:00/定休日:年末年始のみ

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