玉木:結果的に何が代表作になるかわかりませんが、今まで「『のだめカンタービレ』の千秋」と呼ばれていたのが……。
林:ああ、“千秋さま”ですね。
玉木:はい。それがようやく上書きできるというか。もちろん、どの作品もそうなるようにと思ってやっているんですけど。
林:千秋さまでは、日本中の女の子のハートを掻きむしって……。
玉木:掻きむしっちゃダメですよ(笑)。
林:「かき乱して」だった。間違えちゃった(笑)。
玉木:あのとき初めてプレッシャーを感じましたね。原作のファンがすごく多くて、僕が何も言わなくても人から「やるんでしょ?」と言われました。そういう役は限られていますから。
林:千秋さま、玉木さんにぴったりでしたよ。仲間たちの友情物語でもあり、青春群像でもあり、ラブストーリーでもあり、すごく素敵なドラマでした。
玉木:結果的にですが、そういう作品に出合えてよかったと思います。いまだに再放送されたり、レンタルショップで借りる方も多いのでそんなに色あせていない印象ですが、10年前のドラマなんですよね。2006年の放送なので。
※週刊朝日 2016年6月10日号より抜粋