周囲は騒げど主役はダンマリ。遅々としてストーリーが進まない「舛添劇場」。高まる観客のブーイングに、演出家たちは早くも代役を探し始めた。その「本命」にあがる意外な名前と辞任のXデーは――。
仮に舛添要一・東京都知事が辞任に追い込まれた場合、次の都知事は誰になるのか。ケチでは困る。
舛添都知事の「お寒い」定例会見前日の5月26日夜。新知事候補の一人に名前があがる東京10区選出の自民党・小池百合子衆院議員(63)のパーティーは、熱気に包まれていた。
パーティーは小池氏がフランス政府から「レジオン・ドヌール勲章」を贈られたことを祝うもの。都内のホテルの会場には約千人が詰めかけた。
目を引いたのは、ゲスト陣の豪華さだ。自民党三役からは谷垣禎一幹事長、二階俊博総務会長。現役閣僚からは遠藤利明五輪担当相、丸川珠代環境相。それにリオ五輪に出場する重量挙げ・三宅宏実選手の父でメキシコ五輪銅メダリストの義行氏らが、次々と舞台上であいさつしたのだ。それを囲むように都議や区議らも続々と集まっていた。
小池氏はきらびやかな着物姿で、ステージから知り合いのフランス人に手を振るなど上機嫌。日本ウエイトリフティング協会の会長も務めており、リオ五輪は初日から現地で観戦予定だという。ゲストの顔ぶれを見ても、なんとなく東京五輪との“縁”を感じさせる。が、スピーチでは舛添氏の問題には一切言及しなかった。
自民党関係者がこう語る。