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電通総研と博報堂生活総合研究所は、消費者へのネット調査をもとに予想している。
ドローン(小型無人機)、格安携帯、シェアサービス、イートイン、動画定額配信サービス……。二つの調査を見比べると、上位には共通する項目も多い。
両調査の担当者がともに指摘するのは、消費者が抱く「進化する技術への期待」。自動衝突回避システムやドローンなど、かつては夢のように思われた技術の実用化が進んでいる。
担当者の見方が一致したもう一つの注目点は、「生活を支えるロボットへの期待」。介護や接客などの現場で使われ始め、多くの人に身近になってきた。
「より生活に密着したロボットが増える」(電通総研)、「ロボットは身近な生活を変えると、生活者自身が考え始めている」(博報堂生活総研)。熱い期待が集まる。
すでに注目を浴びる新たな変わり種ロボットもある。シャープが5月下旬に売り出す予定のロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」だ。高さ約20センチ、重さ約390グラムと小型で、持ち運んで電話やメールを楽しめる。歩いたり、踊ったり、人工知能を生かした会話も可能だ。
「最初は半信半疑でしたが、実際に手に取ると、おもしろい製品でした。けっこう売れるかもしれませんよ」(ラジオNIKKEIの和島英樹さん)
液晶事業の不振で大赤字を出し、負け組になったシャープ。台湾の鴻海精密工業のもとで再建を進めるが、今年は海外発のもう一つの風変わりな品を出した。
蚊を捕獲する機能のあるプラズマクラスター空気清浄機で、その名も「蚊取空清」。紫外線を出すUVライトで蚊を誘い、近づいたら空気とともに吸い込む。薬剤を使わず、子どもや高齢者のいる家庭でも安心だ。