実はこの品、これまで東南アジアで売っていたという。日本でも売れそうとみて、今年から展開することに。今夏は国内でデング熱拡大の恐れもあり、よく売れるかも。最近は経営の鈍さが注目される同社だが、「目の付けどころがシャープ」となるか。
同様に、近年は業績がさえなかったソニー。10月にゲーム端末「プレイステーションVR」を出す。映像の中に入り込む感覚のバーチャルリアリティーを体験できる。16年末時点で、50本以上のソフトが出る予定。
今年はVR元年とも言われる。市場が急拡大し、「25年までにデスクトップPCと同じ規模まで成長する」(米ゴールドマン・サックス)との見方がある。
プレステVRについて、株式アナリストの今北洋さんは「価格は5万円弱で、プレステVR自体のソニーの業績への貢献度は限定的ですが、これからのVR市場をけん引できる品」と目をつける。
ヒットを飛ばせば、業績は上向き、株価も給料も上がるかもしれない。そんな期待の品、さて今年は何が出てくるのか。
※週刊朝日 2016年6月3日号

