「解散報道2日前の11日に結婚したDAIGO(37)と北川景子(29)でしょう」と芸能プロ関係者は明かす。
「ツーショット会見も行い、映画やドラマの宣伝にもつながるはずが、霞んでしまい、とんだ誤算ですよ」
ファンからは「でも、一番損したのは木村拓哉(43)」という声がある。
“生謝罪”について、上智大学の碓井広義教授(メディア論)も木村のイメージダウンを指摘する。
「立ち位置や言動から、『キムタクに免じて事務所から許された4人』と『正義はキムタク』という構図に見えました。ネットの普及で『(妻の)工藤静香の暗躍』など様々情報も出回り、なぜ彼だけ守られるのか疑問を感じるファンが多かったんだと思います」
アンチ派が一気に増えた感があるが、援軍がいる。中高年サラリーマンだ。
東京の有楽町、新橋周辺で、主に40代以上の会社員30人に聞いてみると、実に3分の2、19人が「キムタク支持派」だった。高級スーツを身にまとった50代男性は、「騒動を収めたキムタクの言動こそが称賛されるべきだ。一番得する行動だ!」と鼻息が荒かった。
人事・組織戦略コンサルタントの麻野進氏は、「日本企業では、木村さんのように忠誠心があり、利害関係の調整をする人が出世しますから」と説明する。稼ぎ頭の5人を再びまとめ、残留に貢献した木村が高く評価されるというわけだ。
4人には今後、事務所からペナルティーが科せられるとも噂される。企業人と見たときの彼らの今後は?
「同族企業の経営者と確執があった場合、復活は厳しい」と麻野氏は予想する。
取材した会社員男性(47)は、こう吐露した。
「心情では4人を支持するけれど、自分はキムタク的行動をするだろうなあ」
日本の多くのサラリーマンの本音なのかもしれない。
では、“キムタク流”処世術は吉と出るか。
「役員クラスには出世できますが、あくまで内部的な貢献なので、トップになる可能性は低い」(麻野氏)
日本の企業文化まで透けて見えるSMAP騒動。まだしばらくは続きそうだ。
(本誌取材班=牧野めぐみ、上田耕司、亀井洋志、山内リカ、松岡かすみ/今西憲之、岸本貞司)
※週刊朝日 2016年2月5日号