また松代甲冑隊といって、鎧兜を自作し、お祭りに参加する地元の方々もいる。
さらに「戦国武将あこがれ隊」といって、鎧兜を製作し、持ち込んで参加される方もいる。
毎年、日本全国から参加者がある。親子で鎧兜を製作され参加される方も多い。
自作された鎧兜は非常に精巧にできており、一見しただけでは本物に見えた。
今年は行列当日は朝から大雨で、一時はお祭りの開催が危ぶまれたが、鎧兜を着付けする頃にはあがってくれてほっとした。
着付けのあと、来年のNHK大河ドラマ「真田丸」の信之役の大泉洋さん、小松姫役の吉田羊さんと対談させていただいた。
お二人はお忙しいスケジュールの中、お祭りの出陣イベントに参加してくださった。大泉さんは長身ながらこまやかな気遣いをされる方であり、人を引き付ける雰囲気があった。
吉田さんは間近で拝見すると凛とした瞳がたいへん印象的であった。短い対談の時間であったが、お二人とも真田家の歴史をよくご存じで感激した。
同時に仲の良い夫婦のような雰囲気をすでに醸し出していた。
お二人が演じられる信之・小松姫が楽しみである。
出陣式のあと、いよいよ出陣セレモニーである。
長男は輿に乗り、私は馬に乗って出陣した。
松代城の門を出ると、例年よりも多くの方々が松代に来てくださっているのが一目瞭然であった。今年は大河ドラマの影響もあり、例年の倍の方々に来ていただいたそうである。
※週刊朝日 2015年10月30日号
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