後日、連絡してみると、「すごく疲れる。体が休みたがって悲鳴をあげてる。会えるとしても来年ね」
と答えた。ただごとじゃないと案じていたら、1週間後に訃報が届いたという。
川島さんは青山学院大学在学中にデビュー。バラエティー番組「お笑いマンガ道場」で人気を集め、1997年のドラマ「失楽園」では不倫の末に心中する女性を好演した。ドラマの演出をした映画監督の花堂純次さんは振り返って言う。
「俳優古谷一行さんとの激しいラブシーンでも、楽しんで仕事に臨んでいました。『私は撮影に入ると必ず本気で恋をするの』と言っていましたね。睡眠時間を削るくらいハードな撮影でしたが、『ワインを飲んで自分をもたせている』とほほえんでいました」
川島さんのワイン好きは有名だった。彼女と面識のある秋津医院の秋津壽男院長は、こう話した。
「ワインが病因かどうかはわかりません。胆管がんは発見されにくく、見つかっても手遅れの場合が多い。人間ドックで異変がわかってから手術までに半年もあいていた点が気になる。すぐ仕事を休んで徹底的に調べてもらっていれば……と思うと残念でなりません」
※週刊朝日 2015年10月9日号