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 日曜劇場「半沢直樹」(TBS系)以来、ドラマ原作として好調の池井戸潤作品。「民王(たみおう)」(テレビ朝日系 金曜23:15~)がたまらないと、漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は絶賛する。

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 内閣総理大臣の父親(遠藤憲一)と、漢字もまともに読めない大学生の息子(菅田将暉)の人格が入れ替わった! 次から次へと制作される池井戸潤原作ドラマの中でも、これは異色の面白さな「民王」。

 俺がお前で、お前が俺で。やっぱり「入れ替わりもの」って、絵で見た方がよりストレートに笑えるわけで。膝を抱えてグスングスンしてるワニ顔のエンケンを、「俺の顔でメソメソ泣くなーッ!!」と、ぶんなぐる菅田くんとか、もう最高。

 エンケン総理(中身は息子)は、秘書が用意した答弁原稿を国会で読み上げるものの、漢字がわからず「ミゾウユウ」。

 来日した某国大統領には、出会いがしらに「フーアーユー?」。

 懐かしいですねぇ。鮮やかに蘇る、麻生さんや森さんの一発芸。「フーアーユー?」は都市伝説って話もあるけど、下手なお笑い芸人のネタより、寿命長いんだから、まじで。

 かたや銀行の就職面接に向かった息子(中身は総理)は、面接官相手に銀行をぶった切る逆圧迫説教。

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